社労士試験と行政書士試験の同一年ダブル受験の難易度について経験者が語ります!

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つい数ヶ月前に社労士試験で惨敗し、続いて受験した行政書士試験でも合格できたか否かギリギリラインにいる私が偉そうにこんなタイトルの記事を書くのもなんですが、「社労士試験と行政書士試験の同一年ダブル受験」を実際に経験した私だからこそ書ける記事もある。そう思い、この体験記的なモノを残しておくことにしました。

私が「社労士&行政書士の同一年ダブル受験」を実践したくらいなのですから、他にも多くの方がこれにチャレンジしたり、チャレンジしようとしているのではないでしょうか?

きっと、社労士試験受験予定者の中には「合格発表まで何もせずに待っているのは嫌だな」とか「せっかく勉強癖がついた頃だろうから勢いで他の資格も受けたいな」とか、理由は様々でも「社労士と行政書士のダブル受験」を検討している方は沢山いらっしゃるのだと思います。

そういう意味でもこの記事が、チャレンジ精神溢れる皆さんの参考になってくれれば嬉しいですし、ちょっとした道標として活用してくださるのであれば、こんなに喜ばしいことはありません。

それでは以下、目次となります。最後までお付き合い頂ければ幸いです。


同一年ダブル受験のスケジュールはどんな感じ?

同じ年に社労士試験と行政書士試験を受験しようとすると、当然ながら日付の関係で社労士➡️行政書士の順番で試験を受けることになります。

まず社会保険労務士試験は例年「8月の最終日曜日」に、行政書士試験は例年「11月の第2日曜日」に実施されます。

その日程を私が受験した昨年のケースに当てはめてみると、8月25日(日)に「社労士試験」を受験した後、わずか77日後の11月10日(日)に「行政書士試験」を受験するという流れになるのです。

改めて確認すると、恐ろしいほどにタイトなスケジュールですよね!


まずは社労士試験の受験から!

それでは、まず最初に受験することとなる「社会保険労務士試験」について、私の感想やら何やらを語ってみたいと思います!

とにかく範囲が広くて達成感のない社労士の勉強

社労士試験は基本的に以下の10科目から構成されます。

①労働基準法、②労働安全衛生法、③労働者災害補償保険法、④雇用保険法、⑤労働保険徴収法、⑥健康保険法、⑦国民年金法、⑧厚生年金保険法、⑨労務管理その他の労働に関する一般常識、⑩社会保険に関する一般常識

各科目ともに試験範囲が広くて難解なので、「①労働基準法」から勉強を始めて「⑩社会保険に関する一般常識」まで一通りの学習が終了する頃には、①労働基準法の内容なんて全く覚えていないほどに月日が流れてしまっています。そんなものです。そして皆さんも私も、こう思うのです「膨大な範囲で果てしない…」と。

そのうえ、この試験を最も難しくしている要因は各科目に足切りラインと呼ばれる「合格基準点」があることです。

試験科目のうち1科目でも合格基準点を下回ると他の科目が満点であろうが不合格となるため、科目の取捨選択が出来ずに全てを満遍なく学習しなければならないと言う点です。

これが私を含め、社労士受験生を苦しめる最大の敵であり、大きく立ちはだかる壁となります。

あまりに難解すぎて「うつ病」発症からの大失速…

前述したように、この試験では各科目に足切りラインがあるため「難しい」とか「苦手」とか「コスパが悪い」とか、そんな理由でどれか1つでも科目を捨てることが出来ません。

ですから理解困難な「年金科目」もすべてマスターしなければならないので、本当に大変なのです…

私の場合、もうそんなこんなで慣れない勉強での難解な論点把握が続いてしまい、「なんだか調子悪いな…」という日々が多くなりました。

そしてお盆休みの9連休で病院に行った際、「躁うつ病」と診断をされたのです。もう衝撃でしたね…


それから試験直前の約2週間は、ほぼ勉強出来ずに過ぎ去りました。勉強を始めてしまうと、吐き気や頭痛が酷くて悲惨でしたから…

それ程までに私にとって「社労士試験は難解な試験」であって、この「社労士試験」を突破できるかどうかが、この同一年ダブル受験の最大の壁になるのではないかと感じています。

社労士試験受験の詳細は⬇️コチラの記事に書いていますので、未読の方はどうぞ!
www.arikitakansha.com

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続いて行政書士試験の受験!

そして「難解な社労士試験」を終えると、次は「行政書士試験」が目前に控えています。

一般的には勉強時間600時間

行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は、下表の通り一般的には600時間と言われています。

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600時間の勉強と言えば、一睡もせずに勉強したとして25日、1日8時間勤務・8時間睡眠でそれ以外は勉強したとして75日、毎日4時間勉強したとして150日。

まぁ一般的にはそんな感じなのですが、正直、人によって勉強方法、集中度合、使用テキスト、生活環境など様々な点に違いがある訳で、あまり勉強時間で考えるのはナンセンスな気もしますが、感覚的には働きながら毎日2〜3時間ほど勉強して1年かけて合格するというスタイルが基本という認識で良いのではないでしょうか?

本気で取り組めば短期合格も可能?

ただ、昨年の私のように「働きながらではなく、常に勉強に取り組める環境」に自らを置くことが出来て、明確な目標があって、モチベーションを維持していけるのであれば、2ヶ月程度の短期間でも行政書士試験は合格可能だと感じています。

また私の場合は、うつ病の影響があって30分勉強しては1時間休憩、また30分勉強しては1時間休憩という繰り返しで、集中力を持続できないコトを考慮した勉強法を取り入れていましたが、健康的な皆さんであれば私以上に1日の勉強時間を確保できるでしょうし、集中して勉強可能でしょうから、私なんかよりもグッと合格の可能性は高くなると考えるコトも出来るのです。

とりわけ「行政書士試験」は、初学者でも非常に取り組みやすい資格試験だと感じています。

その理由は次の5点です!基本的に社労士試験との比較にはなるのですが…

1.問題が解きやすい
社労士試験みたいな長文問題が少なくて計算問題が無い。変な引っ掛け問題も少ない。条文や判例知識を問うストレートな問題が多い。


2.試験範囲が広くない
社会保険一般や、労働保険一般のような捉えどころのない科目が「一般知識」科目だけであり、その一般知識科目も公務員試験の一般常識的な問題が大半なので勉強しなくても対処は可能。主要科目は実質的に「行政法」「民法」「憲法」の3科目だけ。


3.捨て科目がつくれる
社労士試験の如く全科目に基準点があると全科目満遍なく勉強しなければなりませんが、行政書士試験では出題数の少ない科目(商法)を完全に捨てられます。これが兎にも角にも最大の勝因となり得ます。


4.基本的に条文と判例の暗記
条文と判例をおさえるのが勉強の基本となり、計算問題や横断学習、法改正などが基本的に無いので勉強法がシンプル。


5.勉強が意外と苦にならない
「へぇー」「そうなんだ?」とか新たな発見があって勉強が意外と楽しいかも?

以上から総合的に考えても、本気で挑めば「行政書士試験」は2ヶ月程度の短期間でも合格レベルに達することができる試験だと思っています。

主要3科目(行政法・民法・憲法)の条文と判例だけを暗記すれば、ある程度の点数は取れると思いますよ!



わずか67日の勉強で行政書士試験に挑戦した私

結局、私の場合「社労士試験」が終わってからも「うつ病」の影響があったので、「行政書士試験」は67日間しか勉強できませんでした。

それでも「合格か?不合格か?」本当に分からない。そんな際どいところまで到達することが出来たのです!

やはり、最初に「社労士試験」の勉強を経験しておけば、後の「行政書士試験」の勉強に取り掛かった際「案外、楽だな」そう感じるのだと思います。

実際に私がそうでしたが、「行政書士試験」は試験範囲も限られていますし、そんなに難しい論点等があるわけでもないので、勉強が本当に楽だと感じたのです!

人それぞれ違いはあるのでしょうが、私はそんな感じを受けました。

行政書士試験受験の詳細は⬇️コチラの記事に書いていますので、未読の方はどうぞ!
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まとめ

私がダブル受験に費やした期間は、社労士試験217日行政書士試験67日でした。

同一年に社労士試験と行政書士試験を受けようとすると、誰しも必然的にこれくらいの勉強期間になってしまうと思います。


まぁ一般的には、こんな短期間で「行政書士試験に合格する!」なんて言ったところで、普通は無理でしょ!えっ?馬鹿なんじゃないの?世の中ナメてるよね。常識知らずだよな。へぇーやれるもんならやってみれば?なんて批判的な声が、あちらこちらから聞こえてきそうなくらい無謀な短期チャレンジなのでしょう。

それでも決して「やれないことはない!」ということが、今回の私のチャレンジで証明できたのではないでしょうか?

私は決して「頭が良い」わけではありません。社労士試験で木っ端微塵に砕け散っているのですから、天才などと言われる部類の人間でないことだけは確かだと思います。

そう考えてみても、そんな私でさえ「67日」という短期間で行政書士に関しては合格レベルにまで持って来れたことを考えると、要は「やりよう」だと思うのです。


ですから、少しでもダブル受験に興味があるのなら「社労士試験受験」後の同一年に「行政書士試験も受験」することを私はオススメします!

「社労士試験」の難問に立ち向かった経験は、必ず後の「行政書士試験」にも活きてくる訳で、同一年ダブル受験の難易度は想像する程には難しくないと私は感じているのです。