(2019/12/17 追記、再構成)
関東に移り住んできた関西人の私にとって、住む家を借りる際に当然の如く付きまとう『契約更新』って何のために必要なのか未だによく分かりません。
もう10年以上も関東地方に住んできて、なんとなく周りに流されながら『契約更新』なんて風習を受け入れて生きてきた私が今更言うのも何ですが…
そんな2年に1度、あたかも当然の如く契約締結するコトとなり、更新料を徴収されてしまう賃貸物件の『契約更新』という制度について少し考えてみたいと思います!
そもそも「賃貸物件の契約更新」って何?
少し調べてみると「契約更新」については、2011年の最高裁において『契約更新料は一般に家賃の補充ないし前払、賃貸借契約を継続するための対価等の趣旨を含む複合的な性質を有するものと解するのが相当である。』と表現しています。
最高裁らしく難しい日本語表現を使っていますが、要は高額となる賃料を毎月安くするから『更新料』と言う名目で2年に1度、その安くした分をまとめて払ってくださいね!というコトのようです。
契約更新の実態は?
上記の最高裁判例では「家賃の補充」なんて表現を使ってはいますが、契約更新なんてモノは単なる大家さん・不動産屋さん・保証会社さんたちへの礼金的なモノで、そうした方々の利益になるという理解で良いのだと思います。
実際に国土交通省が調査したアンケート結果においても「更新料を徴収する主な理由(複数回答)」として
1位.一時金収入として見込んでいる(53%)
2位.長年の慣習(50%)
3位.その他(21%)
という回答となる訳です。結局、借りている我々からすれば「本来、必要のない大家さんたちの儲け」を2年に1度支払うというコトですね。
本当に『賃貸物件の契約更新』って一体なんなのよ?という話しですよ…
せめて「契約更新」時の費用は抑えたい!
何故こんな話しを突然したかと言いますと、我が家では年内に魔の『契約更新』が訪れる予定でして、先日、保険会社から「賃貸あんしん生活プラン」なるいわゆる火災保険の契約更新の案内と、不動産会社からの「契約書」が届いたからなのです。
これまで「仕事が忙しい」とか「面倒臭いから今度…」とかお茶を濁して見てみぬふりをしてきた『契約更新』の内容なのですが、現在リタイア中の私にとっては見逃せない非常に大切な事柄なので、きちんと内容を確認してみました!
まずは火災保険の内容を見てみると「賠償責任保険」が1,000万円となっています。まぁこれは対人賠償ですし、加入が賃貸借契約の条件にもなっているので仕方ないかと思われます。
しかし問題は次の「家財保険」の補償が550万円って!そんな高価な家財はウチにありませんけど!
全部補償して貰っても100万円くらいにしかなりませんけど!ってビックリするほどの過剰な内容だったのです…
やはり契約内容なんてモノは、きちんと確認しないといけませんね。逃げてばかりではダメだというコトです。
不動産屋さんと交渉
という訳で、550万円もの家財補償なんて必要ないでしょ?という旨を、賃貸契約時にこの保険を当然の如く盛り込んでくれた不親切な不動産屋さんに連絡を入れてみました!
もしもし○○○と申しますが、賃貸契約更新の案内が届いたので中身を確認したら、火災保険の家財補償が550万にもなっていたので補償額を下げたいと思っています。そのため保険会社を変更しますが、よろしいですか?
不動産「はぁ、上席に確認しますのでお待ちください…」
最近やたらと耳にする「上席」って何ですか?
私が一昔前の人間だからですかね?いや、単なる無知だからですかね?
最近やたらと「上司」のコトを「上席(じょうせき)」って呼ぶ若い人が多くないですか?
我々の時代は、やはり「上司」とか「上の者」などと対外的には呼んでいたような記憶があるのですが…
単に自分が知らないだけですかね?少し気になったので愚痴ってみました。すみません。
さて交渉結果は?
上席不動産「話しは聞きましたが、基本的には弊社の保険で皆さんにお入り頂いておりますが、何かご不満でしょうか?」
思いのほか家財補償が高くて保険料も高いので保険会社を変更します。どこの保険会社に入ろうが御社に指定される筋合いはありませんが、最初の取次店なので一応ご報告をさせて頂いたのですが…
上席不動産「暫くお待ちください…」「…それでは家財補償300万円で2年一括払い15,000円の保険がございます。それでよろしいですか?もしそれでも納得がいかないのであれば、別の保険会社に入って証券を送って頂ければ結構です」
わかりました。では検討して改めてご連絡させて頂きます。ありがとうございました。
と、本当はこんなにスムーズな会話ではありませんでしたが、だいたいこんな感じの大人の会話で終了です。
たった一本数分の電話で、2年契約の保険が20,000円から15,000円になるのですから、きちんと調べて対処してみるモノです。
550万円の家財補償に入ったところで、そんな価値のある家財がなければ補償なんてされないので意味ないですもんね。
2年間で5,000円でも安くなれば良いですよね?使わなくて良いお金は使いたくないですから!勿体ないです。
まとめ
個人的に家財補償はもっと少なくても良いと思っていたので、実は別の保険会社に加入しました!
ネットで色々と調べた結果、「チューリッヒ 少額短期保険」が安くて分かりやすくて簡単で良かったです!
この火災保険(少額短期保険)に加入して家財補償額を100万円にすることで、これまで毎年10,000円払っていた保険料が3,610円にまで下げることが出来ました!
今回の保険会社の変更で、2年間の保険料が半額以下になったので非常に満足しています!
この記事を読んだのも何かの縁かも知れません。これを機に火災保険など面倒臭いことに目を背けてきた方は、様々な契約事項等の確認をしてみては如何でしょうか?
もしかすると過剰な補償などに入っているのかも知れませんし、何かしらの改善が図られるかも知れませんね。